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描画法と人生 どんなタイトルをつける?
カウンセリングでの言葉によらないコミュニケーションの方法として描画法があります。その中の一つに、色彩分割法があります。少々厳めしい名前ですが、塗り絵のような感じです。一人でも自分との対話になりますし、交互ですとお互いにどんな色を選ぶのかと想像したり、どの枠に塗っていくのかと考えたり、思いや考えが交差していき、言葉によらないコミュニケーションがそこには確実にあるのだと感じます。さて、この出来上がった描画には最後にタイトルをつけます。このことを思い浮かべるとき、この色彩分割法は人生を表すものでもあるのかなぁと思います。さまざまな枠組みである人生の一つ一つの場面に、自分の生き方(色)を塗っていく。そこには自分が生きてきた道が表されるようではないかと思うのです。さて、どんなタイトルをつけることになるのでしょうか。
市川里美
4 日前


やりきらない勇気 あきらめる勇気 と依存症のこと
「最後までやりきりましょう」、「一度始めたならば、簡単にやめない」。このようなことばは、小さいころには大人から聞かされたように思いますし、大人になってからは、自分を戒めることばとしても反芻されているように思います。長期的に取り組むこと、時間を忘れて没頭することは、概ね「良いこと」と受け取られています。そこに向けての努力は称賛の的となり、奨励されるものとして認識されているでしょう。しかし、どこかで、「やりきらない」、「ほどほどにしておく」という意識を持つことは、一見「良し」とはしがたいことですが、実は心身の健康を保つことにつながっていくのです。
市川里美
2025年11月29日


冷蔵庫のアラームと自動思考
人には、意図せず自動的に気持ちや考えが生じることがあるようです。認知行動療法では、これを「自動思考」と言い、それによってネガティブな感情が大きくなり、ストレスで心の健康を損なうようなことがあれば、この自動思考を解消していきます。
市川里美
2025年10月25日


人を信用できない
「人を信用できない」という訴えは、何を表しているのだろうか。人はたやすく人を信用できるという能力をもっており、楽に生きることができるのだろう。「人を信用できない」という訴えには、この能力(おそらく、「基本的信頼感」と心理学でいわれるもの)の乏しさがある。信用しようとしても、警戒心が先立つ。「信用できるか?」と石橋を叩くようにつきあう。「人を信用できない」という訴えには、心のどこかに「信用できる」という感覚がすでに生まれているということだとも思う。「信用できる」という小さい炎をやさしく育てていく。一人で育てるのではなく、人とのあいだで育てていく。
市川里美
2025年9月5日


「不安」はどこからくるのか?(5)栄養との関連について
今回は「不安」と栄養との関連についてです。栄養に目を向けることで不安が低減、解消することも起こるのです。これまで述べた、学習、記憶、ホルモン分泌、遺伝子とさまざまな側面が複雑に絡み合ってはいるので、「栄養を摂れば、不安が解消する!」と言い切ることはできませんが、適切な栄養摂取が起点となり、感情の生起システム、不安を起こしやすくしている体内システム、神経伝達に変化をもたらし、不安を生じにくくすることが可能であると言えます。
市川里美
2025年7月9日


「不安」はどこから来るのか?(4)遺伝子のこと
不安の元になるものとして、身体内部で起こるホルモン分泌との関連を前回書きましたが、もう一つ不安と関連する身体内部の要因があります。それは遺伝子です。不安を感じやすい遺伝子を持って生まれ、生まれ持って不安を感じやすい、心配な気持ちが起こりやすい、ということがあります。不安を克服しようとすることだけですと苦しくなることもあります。幅広く、いろいろな選択肢を持ち、自分に合ったものえお選んでいくことも不安への対処の一つになると思います。
市川里美
2025年5月21日


「不安」はどこからくるのか?(3) 身体内部の変化(ホルモン)との関連
不安はどこから来るのか?不安はなんらかの刺激を受けて生起するものではあります。一方で、外からの刺激ではなくとも、身体内部での刺激によって不安が生じることがあります。不安とホルモンの関連について書きました。
市川里美
2025年3月12日


「不安」はどこから来るのか?(2)不安が学習される?
不安はどこから来るのか。その一つに「学習」が挙げられます。ある刺激から不安が生起するということは、不安感情の「学習」が生じていると言えます。その感情が起きたこと(経験)で、同じ状況下でその感情が生起しやすくなるということが学習されたといえます。
市川里美
2025年1月15日


「不安」はどこから来るのか?(1)
「不安」は対象が明確でなく、いつ、どこで起きるかわからない。それでも不安を引き起こすきっかけとなるものはありそうで、それをカウンセリングの中で探理、対処法を考えることが不安低減につながることもある。どんなことが不安を引き起こすのか考えてみたい。
市川里美
2024年11月16日


不登校は失敗なのか?(2) 子育ての責務は母親にある?
前回のブログでは、母親の「完璧主義」や「失敗したくない思い」という視点から、その反応の背景にあるものを考えてみたのですが、さらにもう一つの視点に気づきました。それは、子どもに関して責務を負っているのが圧倒的に「母親」であるということです。
市川里美
2024年9月25日


不登校は失敗なのか? 親の焦り
我が子が不登校になると、親はとても焦ります。早く学校に行けるようにといろいろな策を講じます。特に不登校の要因として思い当たることがなく、家にいるときは元気でまったく問題がないように見える場合には、「なんとか学校に行かせたい」と親は考えます。その焦りは何なのでしょうか。
市川里美
2024年7月25日


「〜けど…」と心の容量
「〜けど…」という言葉が出てくる心には、行動への迷い、不安が見え隠れしています。一方で、それをなんとか乗り越えていこう、乗り越えなければという思いも起こっているのでしょう。しかし、「〜けど…」という言葉が自然に出てきた時点で、心の容量はすでにストレスでいっぱいになっている。
市川里美
2024年5月24日


蛙化現象 精神分析と自己心理学の視点から
昨年、蛙化現象ということばが、Z世代で流行したそうです。好きだった相手が自分を好きだとわかったとたんに相手を嫌いになってしまう、気持ち悪いと思ってしまう。そもそも「好き」という感情は変わりやすいものかもしれません。精神分析、自己心理学の視点からは、自己愛の問題が見えてきます。
市川里美
2024年3月27日


「自信がない」
心理カウンセリングに訪れる方がお話しされる「自信がない」は、辞書的な意味とは少し違い、「不安」「安心できない」ということがあるようです。では、安心はどうやったら感じられるようになるのか。それは、周囲との関わりの中で感じられるもののように思います。
市川里美
2024年3月10日


心理カウンセリングで行われることとは?「話を聞くだけ?」(3)
心理カウンセリングでは一体なにをしているのでしょうか。何が起きるのでしょうか。心理カウンセリングの本質とは、脳や神経ネットワークそのものに変化を起こしているといえそうです。脳科学、神経科学の知見を重ね合わせることで、より効果的な心理カウンセリングとなることが考えられます。
市川里美
2024年1月21日


心理カウンセリングで行われることとは?「話を聞くだけ?」(2)
心理カウンセリング(心理面接、心理療法)では何が行われれるのか。ただ話を聞くだけではないことは確かなのですが、疑問に思われる方も多いと思います。心理ウンセリングで起こることについて、今回はその続き(2)です。
市川里美
2023年12月29日


心理カウンセリングで行われることとは?「話を聞くだけ?」(1)
「カウンセラーって、話を聞くだけでしょ」と言われたことがありました。心理カウンセリング(心理面接、心理療法)についてもう少し知っていただくことに、臨床心理士や公認心理師とは努力しなければいけないのだろうと思います。それでは、心理カウンセリングでは何が起こるのでしょうか。
市川里美
2023年12月8日


アタッチメント・スタイル(3)回避型と恐れ型
アタッチメント・スタイルが回避型の人は、人と親しくなることに緊張し、落ち着かない感じになります。自分に近づいて親しくしようとしてくる人がいれば、不快に感じます。「信頼できるのは自分だけ」「人は信頼できない」と思っていますので、困っていても人に頼ることを考えません。
市川里美
2023年10月25日


アタッチメント・スタイル(2) アンビバレント型
一人の人、一つのものごとに対して相反する二つの感情を同時に持っているという状態をアンビバレントと言いますアタッチメント・スタイルがアンビバレント型の人は、人は自分と一緒にいたいと思わないのではないかと心配になって距離を取ろうとしたり、逆に人に近づきすぎたりします。
市川里美
2023年8月31日


アタッチメント・スタイル(1) 〜対人関係の土台となるもの〜
生まれながらにして、赤ちゃんは親にくっつこうとし、それに対し親が声かけをしたり、慰めたりし相互的な関わりが始まります。これが「アタッチメント・システム」です。「怖いな」「不安だな」と感じた時に、親にくっつく。親が守ってくれる。このアタッチメントのあり方が対人関係の土台となります。
市川里美
2023年7月20日
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