• 市川里美

うまくいかなければ、方法を変える  


 何か問題が起きたとき、「どうしてうまくいかないんだろう」「原因はなんだろう?」と考え始めます。「あの時、ああしていればうまくいったのに」という考えに至ることもあるでしょう。あるいは「やっぱり自分はいつもだめだ」と自分に原因を求めることもあるかもしれません。原因を排除すれば問題が解決する、原因を知って改善すれば問題がなくなるという考え方は、人の中に自然に起こるもののようです。

 原因を探したり、ものごとの関連を見つけることは大事なことではあります。問題解決へつながることもあります。しかし過去にさかのぼって原因を排除することはできませんし、自分を責める考えは気分が落ちこむばかりです。また、原因がみつからないということも多くあります。「“眠れない”と考えすぎて、眠れなくなる」ということもあります。原因がないのに原因を探していけば、疲労してしまうでしょう。

 「うまくいかなければ、方法を変える」 これは解決志向アプローチという心理療法の原則の一つです。とてもシンプルです。原因探しをするのではなく、いまやっているうまくいっていない方法を別の方法に変える。うまくいくまでいろいろな方法を試してみる。うまくいくなら、そのまま続ける。過去のことをあれこれ考え過ぎたり、自分のことを責めて落ち込んだりすることを避けられます。

 いま、ここから変えていく。このような考え方はストレスマネジメントにもつながるように思います。

 『それは失敗じゃなくて、その方法ではうまくいかないことがわかったんだから成功なんだよ。』トマス・エジソンの言葉です。

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