top of page

アタッチメント・スタイル(2) アンビバレント型

  • 市川里美
  • 5月20日
  • 読了時間: 2分

 一人の人、あるいは一つのものごとに対して相反する二つの感情を同時に持っているという状態をアンビバレントと言います。まったく反対の感情、例えば「好き」と「嫌い」、近づきたいけれど近づいてほしくない、愛しているという気持ちと憎む気持ち、それが同時に生じている状態がアンビレントです。相反する感情は自然と起こってしまうので、どうすればいいのかわからなくなり、混乱します。周りの人もその言動、態度に戸惑い、振り回されてしまうことも起こります。  

 

 アタッチメント・スタイルがアンビバレント型の人は、人は自分と一緒にいたいと思わないのではないかと心配になって距離を取ろうとすることもありますが、その反面、人ととても親しくなって一体になりたいという思いを持って、人に近づきすぎたりします。あまりに近づいてこられると、相手は遠ざかってしまいますし、昨日までとても親しげに近づいたと思っていたら、今日は距離を取られてしまうようなこともあるので、そのようなことが起これば、やはり相手は離れてしまうでしょう。そうして、当人は「やっぱりあの人は、私と一緒にいたくなかったんだ」「私と一緒にいてくれる人はいない」という思いを強くしていく。近づきたいけれど、近づけば相手が離れていく。どうしたらいいかわからない。相手の気持ちもわからない。アンビバレント型の人はとても不安になりますし、感情が大きく揺さぶられるので対人関係に非常に疲れてしまいます。

 

 恋愛関係においても、急激に親密になろうとします。その裏側には、相手が離れてしまうことを恐れるがあまり、「もっと親密な関係になって安心したい」「一体になって安心したい」という強い思いがあります。離れられることが怖いのです。もし見捨てられそうなことが起これば、もっとまとわりつき、自分だけを見るように支配しようとすることも起こります。相手が離れようとすれば、ますますまとわりつくようになる。それは当人にとってもどうしようもないことなのです。不満や怒りをすぐに出すことはあまりないのですが、その分溜め込んで、爆発してしまう。そこには、相手が自分だけを見てほしいという気持ちもあります。「見捨てられるのが怖い。でも近づきたい。でも怖い。離れないでいて。」アンビバレント型の人の気持ちです。

 
 
 

コメント


© 2020 by Yoga-counseling office .com

bottom of page