「こんなことぐらいで相談しても」と考えて、相談を躊躇される方が多いかもしれません。けれども「こんなこと」と思えるくらいのときに相談されるとよいと思うのです。大事に至らなくてすみます。しかし、「こんなこと」と思われる問題の背景にはもっと大きなものがあるのかもしれません。
「相談してもどうにもならない」「変わらない」と考える方も多いと思います。確かにカウンセリングは万能ではないです。すべての問題を解消することはできないです。けれども、相談すること、話すことだけでも心が楽になり、「なんとかやっていける」「もちこたえる」という力が生まれてくることがあります。問題と折り合いをつけて生きていこうと思えるようになることもあるかと思います。
「自分のことを話すことに抵抗がある」「恥ずかしい」と感じる方も多いでしょう。話してみると同じ悩みを持っている方が多いことがわかり、それだけでも「私だけじゃないんだ」と気持ちが軽くなることもあります。最初からすべてを話さなくても大丈夫です。「ここでなら話してもいいかな」と少しずつ思えるようになるとよいと思います。そのような関係づくりをすることもカウンセリングで行うことです。
「こんなことを言ったら批判される」「非難されるのではないか」と恐れている方もいらっしゃるかもしれません。カウンセリングではそのような思いに至ったこと、その気持ちについて考えていきます。やはり最初からすべてを話さなくても大丈夫です。「話したほうがいいのだな」と思えるときに話していただけたらと思います。
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