• 市川里美

カウンセリングは心のレッスン?

 人の些細なことばや表情に突然気持ちが落ち込んだり、人と一緒にいると自分らしくいられないと感じたり、緊張する、怖く感じるなど、人との関わりにつまずきがある時、そこには何か心のクセがあるのかもしれません。それは「クセ」と言うだけあって、無意識に発動してしまう。ですので、どうして気持ちが落ち込むのか、緊張するのか、怖いのか、自分ではなかなか気づくことができません。自分ひとりで考えていても見つけることが難しいものです。

 カウンセリングではそのクセを一緒に探っていきます。すると昔のことだったり、すっかり忘れていた子どもの時のことや、意識から遠ざけて封印されていたようなものが出てきます。「あぁこれだったのか」と気づく。そのあとは、意識してそのクセを変えていきます。


 昔起こったことから生まれた心のクセが、今自分らしく生きることを邪魔している、人との関わりに影響しているならば、そのクセを変えていかなければならない。クセを変えていくことは、スポーツ選手がフォームを変えることと似ているかもしれません。自分の心のフォームを変えていく作業。今までとは違うフォームでスムースに動けるようになるために、スポーツ選手であれば鏡でフォームを確認したり、ビデオにとって何度も修正し、新しいフォームを自分のものにしていくのでしょう。


 あるいは、ピアノのレッスンを思い浮かべてもいいかもしれません。ピアノのレッスンは月に何度も定期的にレッスンすることで上達していきます。たまに弾くのではなかなか上手にはならないし、たどたどしい演奏になってしまう。自分のものにはなりません。書道や英会話など他の習い事もそうですね。心のクセも同じように定期的にレッスンをしていかないと、変化は起こりにくいですし、元にもどってしまう。


 このような理由で、心の問題を解消するには定期的に継続的なカウンセリングが必要になります。時間をかけて自分の心のフォームを変えていく。話したいことがあるときだけカウンセリングで話す、気が向いたとき、困ったことが起き時だけカウンセリングをするのではなく、時間をかけて心のレッスンをしていきます。